西4病棟の魅力
2月ブログ担当の西4病棟 樋口です。
しんしんと雪が降り積もり、雪の壁にゆうに背丈を越されてしまいました。最近では患者さんとも雪将軍の話で盛り上がることが増えています。私の帰路を心配してくださる方もおり、真冬の寒さが続いておりますが、ほっこりとした温かさを感じる毎日です。
私が働く西4病棟は産婦人科病棟です。西4病棟を紹介する上で、実際に働くスタッフに“西4の魅力”についてアンケートを実施しました。
その結果、
「体調が悪い時や仕事で戸惑っている時に声を掛けてくれる人が多く相談しやすい。」
「業務が忙しくて殺伐とした雰囲気になりそうな時にクスっと笑える一言を言ってくれた。」
「久しぶりに勤務が一緒になった先輩が声をかけてくれて嬉しかった。」
など和やかな病棟の雰囲気をあげる人が多かったです。
また、
「学習会や勉強会があり成長することができる。」
「シミュレーションを実施しており、いざという時に自信を持って動ける。」
など勉強会や異常時のシミュレーションについても魅力の1つとあげる人が多くいました。
そこで今回は「超緊急帝王切開シミュレーション」について紹介します。
出産は喜ばしい瞬間ではありますが、時に一刻を争って赤ちゃんを娩出させなければ、お母さんも赤ちゃんも危ないという場面に直面する事があります。特に状況が緊迫しており、30分以内に赤ちゃんを娩出する必要がある状況下で行われる帝王切開を“超緊急(グレード1)”帝王切開と呼んでいます。稀にしか起こらないため、いざという時に機能できるように当院では、西4病棟・手術室・NICU(小児科)・中央監視室など院内全体でシミュレーションを行っています。
令和6年度の実際のシミュレーションの様子です。お母さんが異常な腹痛を訴え、赤ちゃんの苦しいサインがモニター上に認められました。助産師から報告をうけた産婦人科医師が急いで駆けつけます。
ストレッチャーで急いで手術室へ移動しています。実際を想定して、エレベーターも緊急用に動かします。評価者、タイムキーパー、録画係なども決め、それぞれの動きを振り返ります。宣言から赤ちゃんの誕生までにかかった時間は、15分45秒! 目標は30分以内でしたので、大変スムーズに動くことができました。
超緊急帝王切開のシミュレーションの他にも、病院到着前に赤ちゃんが生まれてしまった妊婦を想定したシミュレーションなど、いかなる時もお母さんと赤ちゃんの身を守れるように日々訓練を重ねています。その訓練は働くスタッフの自信にも繋がっています。
以上、西4病棟の魅力の一部を紹介しました。
皆さんの選択肢の一つになれるように日々精進しています。
寒さ厳しき折、どうぞ温かくしてお過ごしください。