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看護部からのお知らせ

高校生1日看護師体験と手術看護の魅力

3月のブログ担当は手術室の五十嵐です。
雪が降り続いた2月から一転して、晴れの日が増え、春らしい陽気となってきました。花粉症の私には少しつらい季節ですが・・・。それでも春は、冬を超えた花が一気に咲いたり、黄緑に色づく草木に気持ちを明るくさせられるため、1番好きな季節です🌸

さて、3月の上旬には高校生1日看護師体験がありました。
8月に開催した内容と同じように、院内見学や看護師体験を行いました。
あいにくの天気だったため、ヘリポートには行けませんでしたが・・・。その分、手術室内を見学することができ、実際に手術を行っている部屋をみてもらいました。

手術室というなかなか入ることのない特殊な空間で、高校生のみなさんが興味津々に見ている姿や、初めて触る聴診器や血圧計、初めて聞く心音や呼吸音に「わあ、本当に聞こえる!」と目を輝かせていたことがとても印象的でした。

また高校生との懇談のなかで、手術室に興味を持ってくれた高校生に、手術器具に触れることを提案すると、「触ってみたい」ということで、実際に自分で持ったり、器具を渡す体験も実施することができました。キラキラした目で、手術器具に触れている高校生たちをみて、自分が手術室看護師を目指したきっかけを思い出しました。

私が手術室看護師になりたいと思ったきっかけは、学生時代の手術室実習での経験からでした。
手術室実習は1日のみでしたが、それまでの授業や実習では経験することのできない景色や体験に胸が躍りました。特に解剖学が好きだった私にとって、解剖が実際に目に見えるという体験が、とても興味深かったことを覚えています。また、手術室では何人もの医療スタッフ全員が、ひとりの患者さんのために一致団結して手術という医療を提供する“チーム医療”が目に見えて行われている環境に魅了されました。

手術室看護師となった今でも、手術看護の魅力はやはりチーム医療という観点だと私は思います。手術室では、医師、看護師、臨床工学技士、放射線技師など、様々な職種のスタッフと協力して、ひとりの患者さんの手術を完遂します。全員が患者さんを第一に考えるからこそ、ときにぶつかり合い、話し合いながら最適を検討して手術を進めています。チーム全員で一致団結して無事に手術を終了させ、回復していく患者さんをみると本当に嬉しく思います。

高校生たちから、“手術室看護師になるために、特別な資格は必要ありますか?”と質問を受けました。
看護師資格以外に特別な資格は必要ありません。“好きこそ物の上手なれ”です。
何事も始まりは、ほんの少しの興味を持つことだと思います。今回参加した高校生たち、そしてこのブログを読んでいる方たちに、看護師という職業、そして手術室看護師に少しでも興味を持ってもらえたら嬉しいです。

おわりに、春の陽気を感じるようになってきましたが、まだ朝晩冷え込みますので、どうぞ暖かくしてお過ごしください🌞